[Guest Post] Life Elsewhere: Växjö, Sweden



前回の更新から少し間隔があいてしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか?
早いもので、もう12月(そのうち、すでに1/3が過ぎてしまった!)。

2018年は、SHOCK TUCKを始め、「食」を軸にいろんなことに取り組んできました。

そんな私自身の活動についても近いうちにお話できればと思いますが、今回は友人が留学先で立ち上げた素敵なプロジェクトをご紹介。寄稿、第2弾です!

* * *

Hej hej!
スウェーデンからこんにちは。りほさんと同じ大学に通い、トビタテ留学中のモモナです。
私はサステナビリティー の視点から「福祉」と「デザイン」を学びに、スウェーデンはベクショーという町にあるリンネ大学に現在通っています。

・・・

ベクショーってどんな町?
ベクショーは、スウェーデン南部に位置する人口約10万人の街です。1996年に「化石燃料の使用を2030年までにゼロにする」と宣言し、環境に対する取り組みを活発的に行っています。今年はその取り組みにおいて、「European Green Leaf Award 2018」を受賞しました。また、2008年からは「Fair Trade City」に認定されています。

役場には環境コーディネーターがおり、主に7つのターゲット:食・ゴミ・水・自然環境・気候・エネルギー・交通網からサステナビリティー に取り組んでいます。

特に「食」に関していうと、福祉事業において地元で採れた有機栽培(35%オーガニック、25%は地産地消)の食材を使用している、高校の調理科の教育課程で食料廃棄を配慮したメニューを教えたり、都市農園「EKOBACKEN」の整備などを行っています。

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今回は、留学先大学でクラスメイトと立ち上げたミニプロジェクト「Veggie Delivery Service」の様子をお伝えします🥕

このプロジェクトを簡潔に説明すると、『現地の都市農園「EKOBACKEN」と大学を結び、新鮮な無農薬野菜を学生が大学で週一で買えるサービス』です。


プロジェクトアイディア
環境問題やサステナビリティー の共通の興味を持つクラスメイト、ルイーズと意気投合し、何か大学でやってみよう!と話したことがきっかけでした。

二人で町で開催された「Climate Change March(気候変動を訴えるマーチ)」に参加し、マーチの後主催者にコミュニティガーデンを紹介していただきました。こんな場所が町にあったんだ!と二人で大興奮(笑)これはもっと他の学生にも広めたいね、とプロジェクト案が生まれました。


EKOBACKENについて
「Ekobacken」は、コミューンが運営している都市農園であり、直売所もあります。駅から徒歩10分程度、町の中心部に位置しており、夏〜秋の間オープンしています。農園採れたての野菜が直売所で販売されています。

値段はリーズナブル、そしてオーガニック!また、地域のコミュニティとしても機能しており、仕事が見つからない人や言語の壁を抱えている人も働ける「ソーシャルインクルージョン」の場としても成り立っています。

都市農園の隣には市民農園もあり、アパートに住んでいてお庭を持っていない市民のために一年を通して自分の好きな野菜を育てられるスペースもあります。


どうやって行ったか
Ekobackenは平日のみのオープンで、キャンパスで授業がある学生にとっては農園は遠い存在です。このプロジェクトの目的は、学生と農園を結び、オーガニック&栄養価の高い野菜を身近に感じてもらうことと、地産地消を学生も気軽にサポートできるようになること。

その趣旨を農園のリーダーであるAsaさんに話したところ快く受け入れてくださり、冬の間は作業が難しく10月いっぱいで一時的に閉園してしまうため、約一ヶ月限定でトライしてみることに。

週末に学生のオーダーを集めてメールで送り、毎週水曜日に届けてもらいました。今年の猛暑の影響で野菜にもダメージがあり、味は平気でも見た目が悪いものなど安く譲っていただけることになりました。

ミニプロジェクトを終えて
興味を持ってくれた数人の学生からオーダが入りました。フレッシュでカラフルな野菜をを手に取り、野菜を受け取った友人はその場でかじったり、はじめて使う野菜に興味津々でした。新しいメニューをトライしてみたり、食と向き合うきっかけになったのではないかと思います。

一方で授業との折り合いや、農園のスタッフの都合もありなかなかスムーズな連携が取れなかったことが反省点でした。サービスとしてスムーズに行うには、しっかりした基盤作りと人脈、そして宣伝力が必要だと感じます。

プロジェクトを行うときに、どうしたらお互いにとって良いメリットが生まれるのかを考えることは非常に重要だと思います。

(写真は、一袋100krのセットパック。ケール、玉ねぎ、じゃがいも、ビーツ、ねぎ、人参など野菜がてんこ盛り!節約生活を送る学生にとっては、美味しい野菜は嬉しい。)

今後の展望
留学を通して自炊をするにあたり、何を買って、どんな料理を作るかなど、「食」と向き合う機会が多くなりました。現在は帰国までの短いスパンの中で継続して取り組める活動がないか考え中です。

寮に住んでいるので、友人とビーガンスイーツでfika(スウェーデンのコーヒーブレイクの習慣)の時間を作るなど、サステナブルな視点から楽しいイベントを考えていけたら良いなと思います。

また、春になると「EKOBACKEN」もまた再開するので、ボランティアとして農園仕事のお手伝いに参加し、実際に働く人々と交流を深めていきたいです〜!


最後まで読んでいただき、ありがとうございます🌿
それでは、Hejdo!
* * *

私が滞在しているロンドンもFair Trade Cityに認定されていたり、各所に都市農園(コミュニティガーデン)があったりするものの、日々の交通量などを見ていると環境への負荷は決して少なくない街です。ベクショーでは、環境に配慮したまちづくりを実践するための職員もいるというのに驚きました。

Top-downなアクションだけでは個人の意識改革は起こりにくいけれど、Bottom-upな市民の活動だけで大きな変化をもたらすのもまた難しいので、双方からの働きかけができているのがやっぱりベストかなと思います。


都市農園という場所がコミュニティとして機能しているというのも興味深いなぁ。
それでも、学生にとっては遠い存在だったようだけど、モモナのプロジェクトは学生が農園について知る・興味を持つきっかけになったのではないかな?春からの活動についても、ぜひまた聞かせてください!

最後に、彼女が最近はじめたもうひとつのプロジェクトをご紹介します。

Fragment Stories

高校三年生のときに「エシカル・サステナブル」という言葉に出会ってから、モノが手元に届く過程や消費について考えるようになりました。私たちの生活はたくさんのモノで溢れていますが、普段身の回にあるのモノと、自分自身の関係を見つめ直す機会はほとんどないと感じました。
そこで留学中に出会った人々に「たいせつなもの 」を聞き、人によって異なるモノの価値観や、背景に隠された物語に焦点をおき、ゆっくりと紡いでいく場所としてウェブサイト「Fragment Stories」を立ち上げました。モノとの出会いや、愛着について考えるきっかけになったら良いなと思っています。こちらも時間を見つけて更新していく予定なので、みていただけたら嬉しいです。

Veggie Delivery Serviceに続いて、こちらも関わる人にきっかけを与えるあたたかいプロジェクト。
あえて立ち止まって見つめ直すことのないものや、その存在が当たり前になっているけれど、実は深い思い出や思い入れがあるもの。そんな身の回りのモノについてのストーリーを聞くと、その人の歩んできた人生や、価値観も垣間見えそうです。

こちらのプロジェクトの進展も、楽しみにしています。皆さんもぜひご覧ください :)

寄稿シリーズ"Life Elsewhere"、2回連続で北欧からのお話をお届けしました。
次回のLife Elsewhereはかなり移動して、アジアのある国からお話を伺います。お楽しみに*


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